大腸メラノーシス(大腸黒皮症)の症状・原因は?アントラキノン系下剤のこわい副作用


アントラキノン 便秘薬

何日も出ないと便秘薬(下剤)に頼りたくなりませんか?
1週間以上も出ず、便秘薬で解消している方も珍しくありません。しかし、便秘薬の常用は便秘を悪化させることがあるので気をつける必要があります。

もし使うならどんな便秘薬(下剤)がいい?

飲む便秘薬には腸を刺激するタイプと便に水分を与えるタイプの2種類があります。
その他、座薬、漢方薬などの種類があります。
下剤を使う場合は自分の症状にあわせて適切な下剤を使うようにしましょう。

アントラキノン系の便秘薬

腸を刺激するタイプにアントラキノン系の便秘薬があり、このタイプの便秘薬を使用し続けていると、大腸メラノーシスという状態になり自然排便が難しくなります。

「大腸メラノーシス」とは、大腸の粘膜に色素が沈着して色が黒っぽく、ヒョウ柄のようになった状態になります。そして、この大腸メラノーシスの主な原因が、アロエ、センナ、ダイオウなどを含む便秘薬です。

アントラキノン系の強すぎる下剤の刺激で腸の粘膜にダメージを与えることで色素が沈着していきます。
色素沈着だけではなく、アントラキノン系の薬を使用し続けると、副作用で腸が動きにくくなり、弛緩性便秘や巨大結腸症になる可能性があります。

強い下剤を長期にわたって使用していると、次第に便秘薬に耐性ができて便秘薬の使用量が増え、効かなくなってきます

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センナやアロエは植物だから優しいイメージがあるかもしれませんが、アントラキノン系の便秘薬にはセンナなどが配合されていて、これが刺激を与えています。長く常用すると耐性がつき、さらに強い薬を使わないと効かなくなってきます。

継続して使うことは体にもよくありませんし、動きの悪い腸を作ってしまうことになりますのでこのような便秘薬の使用はできるだけ避けましょう。

また妊娠中の方は子宮の収縮を進めてしまうので、アントラキノン系の便秘薬は妊娠中に使用することは控えましょう。

塩類下剤

便に水分を与えるタイプの代表が塩類下剤です。マグネシウムを配合したものが多く、マグネシウムが便に水分を引き込んで、便量を増やし柔らかくして排泄を促します。

お腹が痛くなりにくく、耐性ができることがありません
刺激するタイプと違って自然排便ができなくなることがないので安心して使用できます。
塩類下剤は習慣性も少なく、長く飲み続けても効きめが落ちません。多めの水で服用することがポイントです。
便秘薬を使用する場合はこのタイプがおすすめです。

しかし、腎臓に疾患を抱えている方は、マグネシウムが溜まりやすくなっており、マグネシウム血症を引き起こしてしまう可能性があるので、使用には注意してください。
腎臓に疾患がある方は病院でもらう便秘薬を使用するようにしましょう。

糖類下剤

モニラック、D-ソルビトールなどがこれにあたります。腸内の水分が増え、便がやわらかくなります。
モニラックは子供の便秘に使用するほか、肝性脳症を改善する目的にも使用します。
D-ソルビトールは、カリウム抑制薬(樹脂薬)や造影剤(バリウム)による便秘の予防に用いることがあります。

ジフェノール系の便秘薬

ラキソベロンなどがこれにあたります。大腸を刺激することによって、排便を促して便秘を解消するタイプの便秘薬となっています。
刺激性の便秘薬の中では刺激が抑えられていて副作用が少なく、習慣性も少ない便秘薬です。
妊娠中の方や子供、高齢者にも処方されるお薬です。また、大腸検査(X線・内視鏡)の前には液剤を用います。
ラキソベロンは市販されていないため、病院で処方してもらう下剤になります。

座薬

座薬は即効性が高いので、お腹の張りがつらく、すぐ解消したい場合などにはとても効果があります。
ふつう、肛門のすぐ近くの直腸まで便がおりてくると、直腸が膨らむのでその刺激で便意が生じます。その状態を座薬で作りだします。

座薬を入れると、直腸の中で炭酸ガスが発生します。
その炭酸ガスが直腸を刺激して、大腸のぜんどう運動を促し、便意を生じさせます。

座薬のメリットは副作用が少ないということです。
炭酸ガスによって排便を促すので妊娠、授乳中、病気などで内服の便秘薬を使うことが出来ない人にも使うことができます。
ただし、痔や子宮筋腫、卵巣腫瘍などの方は適さない場合があります。
お医者さんに相談の上、使うようにしましょう。

膨張性下剤・浸潤性下剤

カルメロースナトリウムという名前の下剤です。
食物繊維と同様に、自然に近い作用で排便をうながします。強力な作用はありませんが、習慣性がなく安心して使用できます。

便をやわらかく膨張させ、排便を促します。作用はおだやかで副作用もほとんどなく、お年寄りの便秘にも適しています。
ただし、効果がでてくるまでに数日かかることもあります。

寒天や小麦ふすまなど食物繊維にも同様の効果がありますのでまずそれらを試してみるのもよいでしょう。

アミティーザ(ルビプロストン)

便秘薬の新薬になります。小腸での水分分泌を増やすことで便を柔らかくし、便の移動をスムーズにして排便をうながします。
耐性や習慣性の心配がなく、効き目が落ちることもないようです。

また、電解質異常や骨盤内充血をきたすこともなく、大腸黒皮症(メラノーシス)の副作用もないと考えられています。

便秘症に対する新たな治療選択肢と考えられ、今後処方される機会が増えることでしょう。
妊婦の方には禁忌となっていますので、妊婦の方は使用しないよう気を付けてください。

漢方薬

身体にやさしく、体調を整えながら便秘を解消していけるのが漢方薬のよいところです。
ただ、自分で体質を見極めたり、身体に合うものを選ぶのが難しいので、漢方薬を処方してくれるお医者さんの所や、漢方薬局などで相談して使うようにしましょう。
身体にやさしいとはいえ効果も副作用もありますので使用には注意してください。
代表的な漢方薬をご紹介します。

●麻子仁丸(ましにんがん)
コロコロタイプの便秘に効果的な漢方便秘薬です。
便に水分を持たせて柔らかくし、排便しやすくしてくれるのがこの麻子仁丸の最大の特徴です。
また、出産した人や高齢者、病気などで体力の落ちた人に適した漢方便秘薬です。
子宮の収縮作用があるため、妊娠中の方は向いていません。
医師に相談の上使用するようにしてください。

●大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
大腸を刺激して腸の働きを活発にさせてくれます。使う人の体質をあまり選ばず、高い効果を発揮してくれる漢方薬です。
文字どおり、「大黄」と「甘草」という二つの生薬を組み合わせてでてきています。
主に大黄の力で便秘を解消します。市販の漢方便秘薬の大半には大黄が入っています。
甘草は痛みを和らげてくれる作用があります。便秘や排便時の痛みをやわらげてくれます。
また甘味料としても使われることのある植物ですので、身体には安全です。
大黄の下剤効果はかなり強く、子宮を収縮させるような作用もありますので、使用には十分注意が必要です。

下剤(便秘薬)では根本的な解決にはならない

便秘薬は根本的な解決にはなっていないので、食生活や生活習慣などの見直しなども大切です。
便秘薬の使用は対症療法ということを認識しておきましょう。
頑固でつらい便秘は根本からから解決しないとまたすぐに便秘となってしまいます。
下剤は一時的に使うのみにとどめておき、根本的に解決する方法を見つけることが大事です。

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